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京都のまんまる満点の月 [気に入った!の店]

ぐーたらブロガー長江英和です。実に3ヶ月ぶりのブログです。あんまり間が空いてとうとう年が明けてしまいました。あけましておめでとうございます

さて、今年の正月は、京都で過ごしました。

実はプライベートで京都に泊まるのは初めてなのです。しかし撮影でもう20年近く通っているので、土地勘はある。だから町を歩くにもガイドブックは使いません。なんとなく、このあたりに美味しそうな店がありそうだ……クンクン。ん、この店、なんとなくいい感じ……でも、そこでいきなり体当たりはしません。アタリをつけたら、ホテルのパソコンでチェ~ック!クーポン券をゲットしつつ、電話を入れる。初めての店に行くかどうかを決めるには、電話の応対の感じだってリッパなバロメーターになるんです。

というわけで、今回の京都の旅の 「大当た~り~」 をご紹介。

中京区、三条通り烏丸東入ル、ビルの2階に位置する “まんまるの月” です。

いやはや正直言ってヤマ勘で探してイキナリこんなにスゴイ店に当たるとは予想外でした。しかも正月の外食晩ごはん一食目でね。

電話の応対も感じ良く、予約を入れてから店に向かいました。昼間に通りがかった時にはなかった看板が出ています。

看板にでっかく 「鉄板焼 お好み焼」 と書いてあるので、鉄板焼き店の特有の油ギッシュな感じを覚悟していたのですが、店に入ると油臭さ、ベタベタ感がまったくないのにびっくり。銀座でものすご~く単価が高い鉄板焼きの店に入ったことがありますが、まるでそういうクラス感なのです。サッパリ清潔、品がいい。店が新しいということもあるのかもしれないが、それ以上に日々の手入れ、いや、仕事の合間の手入れが行き届いていることがうかがえます。

吉田美和さんの笑顔を思わせるお嬢さんの明るい笑顔に迎えられ、カウンター席に着く。

差し出されたメニューを見ると、ビールや焼酎、梅酒などの後に “Bioわいん” なるページがあってしばし目を引きましたが、ここはやっぱりビールであります。

次いで料理のメニューを開きつつオススメを聞くと、メニューに載っていないがコースがあると言う。アラカルト式で頼むのも魅力だが、コースで出される料理と “勝負(?)” するのも悪かない。よし、コースにしよう。

ビールでノドを潤したところで出て来た “第一戦” が、こちら↓の前菜。

手前から、1.ブロッコリー&ローストビーフ。絶妙な茹で加減のブロッコリーに自家製タルタルソースをからめ、ローストビーフを巻き付けたもの。2.ポテトサラダに明太子。ほっこりポテッツァラ(=にゃが語でポテトサラダ)にたっぷり明太子。そして、3.生ハムと柿。一本買いのハモンセラーノを店で薄切りに落としたものに柿を合わせただけなのにこんなに美味いとは驚きです。

そのオドロキが覚めやらぬうちに、次の一手。

こいつ↓には、カウンターパンチを喰らいました。

季節の京野菜焼きサラダ。野菜は朝採りだそうです。

料理をする僕は、野菜に火を入れたら旨味~ってことは、よーく知ってます。そこにEXバージンオリーブオイルとバルサミコと来りゃぁ、たとえ赤子が焼いたって、旨いもんだぜ……と思ってた。しかし、その考えは見事に覆されました。いい野菜だからこそ、絶妙の焼き加減だからこそ、野菜個々の歯ざわりを残しつつ、極限の甘みと旨味が引き出せる。「ただ焼いただけでこんなに美味いんか?」 とショックを受ける一皿。さすが “匠” と名乗るだけのことはある。ナスも玉葱も蕪もジャガイモもトマトも底に敷いた水菜も美味かったが、とりわけ赤い京人参の甘いこと、美味いこと、この上なし。自分には、これはとても真似できません。

この皿だけでもー “参りました!” 状態なのに、さらにほっぺたを張られたのが、こちらの 「京赤地鶏 せせり焼き塩焼き」↓。

せせりってのは鳥の中でも希少な部位だが、なんと、鉄板の上で転がされたせせりは、ふわふわとした肉の柔らかさとクニクニした歯ごたえを残す焼き加減に “バーナー” の炎の洗礼を浴びた上、ゲランド島の塩で供されたのだ。余談だが、我が妻はこのゲランド島とその隣のレ島にわざわざ買いに行くほどこの塩が大好きで、僕もこの塩をよく使う。ミネラルをたっぷり含んだ上に尖ったところのないまろやかな味で、肉・魚・野菜、何にでもよく合うのだ。

ところで、最近、バーナーをよく見る。パティシエ、フレンチレストランなんかでよく見かける。流行ってるのかね? そうだとしても、この店のバーナーの使い方は、流行を追ってのことではなさそう。たぶん、素材の美味しさを追求した結果、辿り着いた選択なのだろう。この “炎さばき” を見ていると、本当にそう思う。さながら 「巨匠の筆遣い」 だ。炎の筆を自在に使いこなしてらっしゃる。

青に紫にオレンジに輝く炎に見とれている間に、手元に次の一品が来た。↓

紋甲いかのバター醤油焼き。2種のソースでいただきます。左手前のアジアンなスパイシーマヨネーズと、中央奥の自家製タルタルソース。

自家製タルタルソースがまた美味いのだ。水っぽくない。ピクルスではなく、ケイパーとグリーンペパーが効いてるからかな。このソースが、コリッコリ、プチップチの烏賊に絡まって、絶品の旨さなのだ~。

さてさて烏賊の余韻に酔いしれているうちに、いよいよメインのポークの登場。ちと写真がブレてしまいましたが、↓どうだ、この見事な艶っぷり。

京都ポークのステーキ、バルサミコソース。付け合せの野菜はシャクシャクのパキッ、そこにパルミジャーノレッジャーノの旨味が加わり、ポークの焼き加減とソースの絶妙な調和に繊細なるアクセントを添えて、なんかもうここが鉄板焼きの店であることを忘れるぐらい。実際、もしもこれがフレンチとかイタリアンのレストランでこのまんま出されたとしても全然不思議じゃないもんね。

これらの食べ物が自分の胃袋のどのあたりまで進んでいるのかなぁ、などと考えるヒマはありません。ポークを平らげたらば、続いて出て来る、見事な盛り上がりっぷりの 「ミックスお好み焼き」 です。

カリッカリの豚肉、ぷりっぷりの烏賊や海老をふんわりしっかり包むのはタップリのつくね芋。これがまたすんばらしく美味なんです。熱々ふうわり、ソースと素材に魚粉と青海苔、花かつを、ほんのりの紅生姜の味が絡まって、しっかり 「お好み焼き」 であるのに、つくね芋のパワー&食感ゆえか、実に上品な仕上がり。いやはやスゴイ。脱帽です。

しかし、この店を少人数で訪れるなら、絶対にカウンターに座って “匠” の手元を観覧することをオススメしますね。

なにしろ、ひとときも手を休める時がない。焼き手の方は、コテ(へら?)が自分の指と一体化しているようで、魚の皮を剥ぐのも素材に切れ目を入れるのも全部コテでやってしまう。それも見事なすばやさで。特に驚かされたのは、肉も魚も野菜も甘みも同じコテで調理するのに、互いの臭みや味が決して混ざらないこと。鉄板を使い分けているのは当然なのですが、コテは変えてない(たぶん。じーっと見続けてたわけではないからもしかしたら目にも止まらぬ早業で変えているのかも……)。カシカシとこすり合せるだけで、素材に影響を与えないように料理できるんだから凄い。

焼き手だけじゃありません。ここでは常にみんなの手が動いている。さすがによく使うネギものは切り置きしてますが、柚子や大蒜のような香りものは、切り置きせず、注文が入るたびにシャカシャカと切る。その包丁捌きも、まるで早回しのフィルムを見ているように鮮やかなのです。

注文の間が空けば鉄板の手入れ、道具の手入れに余念がない。作業に無駄を出さないように計算されて並べられたさまざまな道具の位置をきちんと戻し、金物を拭き、磨く。その所作を見せてもらうことも、またリッパなご馳走なのだと堪能しました。

なお、写真は撮りませんでしたが、肉類の焼き物を頼まれる際には、ぜひ、Bioわいん をお試しください。酸化防止剤が入っていないワインというのは、東京でも入手がなかなか難しいのですが、ここならグラス1杯から気軽に飲めます。花を思わせる軽い飲み口は、素材を活かした鉄板焼きという料理に本当に良く合う。普段飲んでいるワインの味って 「酸化防止剤」 の味でもあるのですよね。まぁそう解っていても飲んじゃうんですが。

ところで、鉄板焼き屋さんのデザートというと、どんなのを想像しますか?

高級鉄板焼きの店には 「アイスクリームの鉄板焼き」 なんてのも存在しますが、お好み焼きメインのお店だとたいてい 「バニラアイス」 か 「抹茶アイス」 1~3個盛りってところですわな。しかしこの店のデザートはそのどちらとも違うんだ。見よ、パティシエ顔負けのこの姿を↓。

手前から、鉄板でほどよく焼き上げたフレンチトーストに、クリームチーズのプリン。抹茶アイスの向こうに見えるのは、なんと生麩を焼いてキナコをかけたもの。そして自家製わらび餅。デザートにも鉄板魂がこもっているのですが、これらがまた 「これで専門店ができるのではないのか?」 と思うほどにしっかり美味しい。特に感動的だったのが、フレンチトーストと生麩のお焼き。

食のプロ、焼きもんのプロ、「まんまるの月」 のおかげで、食が福を運ぶ、そんな満足感に酔いしれる京都の夜になりました。また寄せてもらいまっさ~。


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daisy

明けましておめでとうございます。
京都で鉄板焼き?と思ってしまいましたが、相変わらずの美味しそうなレポートに目がうっとりしてしまいました。
最後のデザートもシンプルかつ重みがありそうですね。
今年もドラマ出演情報とともにグルメレポートも楽しみにしています。
よろしくお願いします。
by daisy (2008-01-09 09:22) 

にゃが

daisyさん、明けましておめでとうございます。
今年もたまに更新していきます。

怠け者ですが、その折にはご覧になってください。
by にゃが (2008-01-09 22:32) 

おまえ

初めまして。
映画「タンポポ」や「いぱねま」「天使のはらわた」での演技が印象に残っております。「タンポポ」を観て来ましたが長江さんもグルメなんですね。
文面も几帳面!。京都で演劇やってるので是非お店に行きたいです。
by おまえ (2008-03-01 21:29) 

cisco_monaco

長江さんのご活躍と、グルメレポートも期待しております♪
連休中に京都へ出掛ける予定なので、
「まんまるの月」立ち寄ってみたいと思います!
楽しみです♪
by cisco_monaco (2008-04-30 21:36) 

NORI

長江さん、こんにちは。
昨日、尾張瀬戸に出張して、うどんのいなやさんに行きました。
味噌中華を昼にいただきました。
とてもうまかったです。

大阪在住の私ですが、ちょくちょく瀬戸に出張しております。

確か瀬戸ご出身ではなかったでしょうか?

おすすめのお店があれば、紹介してください。

by NORI (2008-11-12 14:51) 

odango

長江さんはじめまして。
名古屋に住むodangoと申します。
年末に岐阜での映画の撮影にエキストラとして参加し、そこで長江さんに初めてお会いしました。

でも、ほんとに申し訳ありません。。
TVや映画で何度か拝見したことがあるのに、
名前がわからず、今日ようやくここへたどり着くことができました。
個人的には、やっと出会えた~と喜びの気持ちでいっぱいです。

撮影の時は、待ち時間にベッドに腰かけられて、
スタッフの方やほかのエキストラの方と、気さくにお話をされている姿がとても印象的で、そんなお姿に(勝手に)親しみさえ感じていました。
あの時は、緊張していて声もかけられず、今となってはとてももったいないことをしてしまったな~と感じています。
靴をすごく気にされていたように思えたのですが、足、おけがなどされていませんでしか?

映画の公開日がとても楽しみです。
そして、これからもっと長江さんに注目していきたいです。
益々のご活躍をお祈りしております。

ブログのポークと、ミックスお好み焼きがとてもおいしそうですね☆(デザートも)
あたしも大好きなものばかり載ってて、食べたくなりました。

これから、ブログちょくちょく見にきます。よろしくお願いします。

なんだか、場違いでしかも、駄文を長々と失礼いたしました。

by odango (2009-01-06 00:52) 

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